木製サッシを選ぶ理由

 

日本は窓に関しては後進国。日本のアルミサッシは世界で使えない。

日本はものづくり先進国というイメージがあると思います。しかしながら窓に限っては全く逆で、日本の工業製品の中でほぼ唯一といっていいほど、レベルの低い状態が続います。

その理由は2017年現在の日本では、窓の断熱性能に関する最低基準がないからです。

世界の多くの国では、環境や生活を重視し、省エネや健康対策として窓の断熱性能を義務化しています。

基準を下回る窓は使用が禁止されており、さらに基準を厳しくする動きもあります。

日本で主流の窓はアルミサッシで作られています。しかしアルミサッシの断熱性能は極めて低く、

環境基準の厳しい欧米はもちろん、隣国である中国、韓国でも、日本のアルミサッシは断熱性能の基準に達しておらず、住宅に使用することができません。

アメリカでは24の州でアルミサッシの使用が禁止されているほどです。

 

暑さの7割、寒さの6割は窓が原因。

一般的な住宅で生じる熱の損失を、部位ごとに相対化した値。特に開口部からの熱の出入りが大きいことが分かる。1999年の省エネ基準(次世代省エネ基準)で建てた家がモデル(資料:日本建材・住宅設備産業協会の資料を基に日経アーキテクチュアが作成)

世界各国がこのように窓の高性能化を厳格に進めていることには理由があります。

日本建材・住宅設備産業協会の調べによれば、窓などの開口部を通して、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合は73%にも及びます。

暑さの原因の7割、寒さの原因の6割が窓とみなせます。

断熱性能が低いアルミサッシでは、冷暖房に多くのエネルギーが必要になります。

 

結露はほこりを吸着、汚れやカビ、ダニの温床。

窓の断熱性能が低ければ、結露が発生しやすくなります。

結露は、不快なだけではなく、カビやダニの温床となり不健康な住環境となってしまいます。

どんな窓でも最も結露する可能性が高いのは、下枠とガラスが接する近辺です。

人間の健康に理想的な冬の室内環境は、室温が20℃で相対湿度が50%程度とされており、この状況では外気温が低いと、すべての樹脂アルミサッシで結露が発生します。

結露が発生するか否かは、まず枠が樹脂か木なのか、それ以外なのかでほぼ決まります。

枠とガラスの断熱性能を比較した場合、一般的には枠の方が低いので、結露が生じるかどうかは枠の性能に引っ張られます。

上記の室内環境で外気温が0℃であれば、結露が始まる温度(露点)は9.3℃です。アルミの枠では多くのケースで結露してしまいます。

 

2020年の省エネ義務化問題(住宅の資産価値が激減?)

日本でも「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」で、2020年から住宅の省エネルギー性能に最低基準が義務化される予定されています。

この法律は、将来の私たちの人生設計に大きく影響してきます。例えば、2020年までには住宅を購入したいと考えている方はもちろん、今住宅を所有している方にもこの法改正で、どのような影響があるのかを知っておく必要があります。

もし2020年以降の義務基準に満たない家を新築しまった場合、わずか数年でせっかく建てた自宅が型落ちになるという意味でもあり、ファイナンス的には資産価値がガクンと下がってしまう可能性が高くなります。

国土交通省の調査によると、最近新築されている住宅のおよそ半分は2020年以降の最低基準を満たしていません。つまり、省エネ基準に着目しておかないと、1/2の確率で、わずか数年で資産価値が激減してしまう可能性があるということになります。

木製サッシで暮らしが変わる!

気密性、水密性を大きく向上させながら、木材の持つ高い断熱性、防露性を生かした木製サッシ。それは、現代の窓に要求される基本性能を完璧にクリアするサッシです。

さらに、木の質感から生み出される高いインテリア性能や環境へのやさしさなど、木材ならではのメリットを生かしたさまざまな高性能が、新しい時代の高品質な窓づくりを実現していきます。

環境、景観基準の厳しい欧米では、古くから木製サッシが普及し、使われ続けています。

 

木はアルミと比較して断熱性能が約1500倍!

熱の伝わりやすさを表す熱伝導率を比較すると

アルミ:200W/mK

木:0.09~0.19W/mK

と約1500倍もの違いがあります。

アルミサッシに劣ることのない気密性を実現しながら、高い断熱性を誇る木製サッシ。その活用は、建物全体の省エネルギー性能を一段と向上させることにつながります。

一般的な住宅で年間冷暖房費をシミレーションした場合、従来のサッシと比較して約20%削減できます。

また木製サッシの高い断熱性能は、この結露の防止に大きな効果を発揮します。相当な悪条件下においても、木製部分への結露の心配はありません。

 

木の重厚感、優れたインテリア性

木製サッシに限らず、木材はインテリアの素材として常に注目を集め、また多くの人々に好まれているものです。

これは、木材の持つ光学特性やその質感、肌合いといったものが私たちの視覚にフィットしているからであり、木の持つやさしさ、やわらかさといったイメージもそこから生まれています。

窓は建物の印象を決定づける大きな要素でもあり、木製サッシが建物の外観・内観のイメージ向上に果たす役割は高く評価されています。

一般住宅はもとより、学校、公共施設、病院・老人医療施設など、「ぬくもり」「やすらぎ」などを志向する設計デザインにおいて、木製サッシを採用するケースが増えています。

 

経年変化を楽しめる

アルミサッシと違い木製サッシはメンテナンスによって長年にわたって使い続けられます。使い続けた年数毎に経年変化が楽しめます。

住宅の使い捨てが問題になっている今、世代をまたいで、住み続ける住宅にも木製サッシはぴったりです。

 

これからの快適を考える今、木製サッシをぜひご検討ください。

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引用
木製サッシ協会 Ⅰ 人にも環境にもやさしい木製サッシ
http://www.j-wwi.jp/handbook/handbook01.htm (2017年9月14日)

WellnestHome 2020年の省エネ義務化問題!【住宅の資産価値が激減!?】
https://wellnesthome.jp/814 (2017年9月14日)

日本経済新聞 低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン 松尾和也 松尾設計室代表
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO78836460U4A021C1000000 (2017年9月14日)